小腸、大腸関連のお話し
小腸の関連筋
「大腿四頭筋、腹直筋」
リハビリ現場で膝OAの鉄板筋トレである
四頭筋訓練。
小腸の問題がある人に、
筋トレさせても限界が決まっております。
筋出力が低下しているのに、
筋トレさせるというのは
弱ったエンジンの車で、
アクセルべた踏みさせるようなものです。
車なら、壊れます。
アプローチはトリガーポイントの対処はもちろんのこと、
”食事の見直し”
は必須事項です。
過剰な糖分、乳製品、食品添加物はチェックですね。
最近なら、
免疫上げよう!
アンチエイジング!
骨粗しょう症予防!
というキーワードに釣られて
乳酸菌飲料、サプリメント、腸活商材など、
全く身体に合わないものを摂取している方が非常に多い。
あと、乱用されている薬も。
リーキーガット症候群になっている方もよくいます。
これらの不要なものを止めるだけで、
膝の痛みが消えることはよくあります。
大腸の関連筋
盲腸、上行結腸
「腰方形筋、前脛骨筋、長短腓骨筋」
長短腓骨筋は膀胱も関連臓器です。
小腸の移行部である盲腸部。
回盲部とも呼ばれる部位ですが、閉鎖不全がセットになっている方多いです。
大腸の軸運動だけでなく、回盲弁も診れるとよいですね。
腸間膜根の起始部でもあり、アプローチはその都度わけると
施術者、患者さんともに楽です。
横行結腸、下行結腸、S字結腸
「大腿筋膜張筋、ハムストリングス」
座位が多い仕事をしている方は、痔と併発してS字結腸のトラブルも多い印象です。
圧力によって、うっ血することかなと。
大腿筋膜張筋の関連で、膝の外側の痛み、
ハムストリングスのトリガーポイント出現部位が、
臀部の下や膝の後面と
座骨神経痛と似たような領域に出現するので、
脊柱間狭窄やヘルニアなどと
腰の問題と診断されている方でも、
実は、S字結腸のトラブルが起因というケースもあります。
あ、トリガーポイントという名前で、痛みを想像できるでしょうけれど、
”しびれ”や
”血流の低下”
”冷え感”というケースもあります。
レイヤーパルペーション続き
レイヤーの分類として
個体、液体、気体
と定義されていますが、
これは、教える先生によって呼び方が変わります。
バイオダイナミクスならば
ゾーンA、ゾーンB、ゾーンD
という表現に変わります。
それに正解、不正解はなく、
一つの表現方法の違い。
と認識してください。
どの領域に自分が接触(コンタクト)しているのか。
それが認識できると他者への情報共有や、
指導を受ける際に共通認識として便利です。
患者さんの個性によっては、こちらのコンタクトを認識できる方もいて、その変化を感じる方もいます。
実際の治療中は
それが認識できる、できないは
必須事項というわけでもないです。
前回書いたことと矛盾するように感じるでしょうけれど、
ひとつの領域は、
他の領域と重複しているので、
”きっちりその領域がリリースされる”
ことで、他の領域に伝播します。
場合によっては、
「自動的にシフトします」
ですので
練習会やセミナーで知識や技術を磨くことは大切ですが、
治療中には拘らないこと。
がいいですよ。