心臓、肺、胸郭のお話し
心臓の関連筋
「肩甲下筋、大腰筋」
肩甲下筋のトリガーポイントは、肩の後面と手首の主に背側に痛み、しびれを起こします。
以下の肺と同様に、五十肩を患っている方は要チェックですね。
図:肩甲下筋トリガーポイント
あと、意外にも心臓から、大腰筋(腸腰筋)との繋がりもあります。
腰痛がなかなか改善しない方で、心臓にアプローチしたら一撃で緩解した経験もあります。
覚えておくといいですね。
図:大腰筋トリガーポイント
肺の関連筋
「三角筋、前鋸筋、烏口腕筋」
胸郭出口症候群などと、病名を付けられて治らない人は、肺の可能性も視野にいれることが多いです。
上肢への痛み、しびれ、冷感などの感覚異常だけでなく、皮膚温の低下や皮膚の異常(乾燥、いぼ)なども、比較的多くみます。
視診は大切です。
心臓と合わせて、五十肩を筆頭に肩の不具合、上肢の不具合がある場合もチェックするといいです。
図:三角筋トリガーポイント
図:前鋸筋のトリガーポイント
図:烏口腕筋のトリガーポイント
また、心臓、肺は鎖骨と第一肋骨に間にある、胸郭上膜から、胸膜で覆われて、底部は横隔膜があるので、心臓、肺の単一臓器へのアプローチだけでなく、胸膜から横隔膜までしっかりリリースすることも大切です。
他には、肋骨や脊柱もフリーであると、様々な不調の改善に繋がりますね。
精神、心理的な意味も
どの臓器もなくてはならないのですが、
胸郭は
生きるために必須なエリアです。
脳死しても、
生命維持装置をつけて、胸郭だけ動かせば肉体、細胞は維持されますから。
よって、精神的、心理的なストレスがもろに出やすいように思います。
臨床上、心臓にトラブルを抱える人の傾向として
先の不安や過去の後悔などに囚われている
心配ごとに囚われいる
つまり、
今のことにフォーカスできていない人
が多いように感じます。
会社経営者に
狭心症や心筋梗塞が多い理由はここにあると私は思っています。
経営者でなくても、
学業や仕事の大失敗、家族、妻が亡くなり、
”心にぽっかり穴が開く”
という言葉もあるように。
(夫が亡くなって穴が開く女性は少ないw。
男はメンタル弱ww)
メンタル弱い。
でいえば、肺も心配でトラブルが起きます。
心臓よりも、
繊細な思考で苦しめている方が多いですね。
自他に厳しいルールを課していたり、
細かいことばかり気になる思考パターンを持っている人、
タバコがやめられない人
(依存というルールへの拘り)
は多いですね。